社会学部社会情報学科の「現代の社会2(フードブランド・ケーススタディ)」は、食品業界の実務家をお招きし、実際のブランド戦略についてお話しいただく講義型の授業です。
1月9日(木)の授業は、日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社 マーケティング部プロモーション課の上原氏をお招きし「ケンタッキー・フライド・チキンのマーケティングについて」というテーマでご講演いただきました。
ケンタッキー・フライド・チキンは、ファーストフード業界においてチキン商品を主力とし独自の地位を築いています。
一方、クリスマスや大人数が集まる時に食べる「ハレの日の食事」というイメージも持たれていました。
そこで、日常使いができるファーストフードというイメージを醸成すべく、低価格かつ短時間で提供できるバーガーに注目し、ビジネスパーソンにランチタイムで食べてもらえるようプロモーション戦略をしかけました。
その結果、従来のチキン商品の強みを生かしながら、バーガーをはじめとした新しい商品カテゴリーへの顧客誘引を成功させることができました。
学生からは以下のような感想が寄せられました。
<学生の声>
・クリスマスといったハレの日に購入するイメージがありましたが、高いイメージを払拭するためにランチとして食べてもらう試みを行っていたことを知りました。
・ケンタッキーにはオリジナルチキンだけでなく、ハンバーガーなどランチ時に食べられる商品があり、それらの商品は価格が安いということを初めて知りました。
・チキンといえばケンタッキーという強みがある一方で、値段が高いため頻繁にケンタッキーを利用する人が少ないという弱みがあることから「日常的に利用しやすいブランドにする」という戦略を立てた点が非常に興味深かったです。
・オリジナルチキンやクリスピー、ビスケットといった他社にはない強みを理解し、それを生かしつつ、より多くの人に食べてもらえるような工夫をしているところがすごいと感じました。
・他のファーストフード店より値段が高い印象を持たれているが、新しい顧客を増やすためにさまざまな調査を実施し、お客さま目線でプロモーション戦略を考えていることを学びました。