社会学部の共通科目である「現代の社会2(フードブランド・ケーススタディ)」は、食品・製薬業界などの実務家をお招きし、自社のブランド戦略やマーケティング戦略についてお話しいただく授業です。
11月6日(木)の授業は、エバラ食品工業株式会社 商品開発部 商品開発二課 石井敦史氏をお招きし、プチッと鍋の開発ストーリーについてご講演いただきました。
エバラ食品工業は、鍋つゆ市場が拡大する一方で、従来の瓶タイプ商品の売上が減少傾向にありました。
この流れを断ち切るべく、社内で「生活上の問題を鍋で解決する」を合言葉に新商品開発プロジェクトが立ち上げられました。消費者調査から「1人分の鍋の素」にニーズがあることを見出し、ポーションタイプの製品開発に取り組んだプロセスをご紹介いただきました。
講義後、学生からは以下のような感想が寄せられました。
<学生の声>
- よく目にする商品の開発がどのように行われたのかを知ることができました。
- スーパーで気軽に買っていた「プチッと鍋」が、家庭の食卓をより豊かにしたいという思いを持って、改良され、さまざまな工夫が重ねられていることを知り感動しました。
- 私自身「鍋=大勢で食べる」というイメージがあったので、「1人分から作れる鍋の素」という消費者ニーズを発見し、そこからさまざまな商品へと展開させていったプロセスはすごいと思いました。
- 新商品開発のアイデアワークを実施する際には、先入観に囚われず、さまざまな視点から徹底的に考えることで、ようやく新たなアイデアが生まれることを学びました。
- 「家族がそろわないと鍋を食べられない」や「家族の鍋の好みがバラバラ」といった生活上の不便を、ポーションタイプで解決した発想がとても印象的でした。

