春学期も終わりが近づいてきました。5月11日に始まった春学期は、当初想定していなかった全面遠隔授業となり、戸惑われた皆さんも多かったと思いますが、多くの教職員、学生、保護者の皆様の協力を得て、ここまで進めることができたことに感謝いたします。
これまでの遠隔授業では、全ての先生方と学生の皆さん一人一人が、共に新しいスタイルでの授業に取り組んできましたが、その中で、今まで対面で行われてきた授業だけでは見出せなかった、新たな教育の在り方やその効果も見えてきており、今後の教育に向けての指針となることが期待されます。
ここまで続けてきた遠隔授業を、目白大学・目白大学短期大学部共通の財産として一層確かなものとしたいと考えています。
一方で、新型コロナウイルスの感染状況は拡大の勢いが止まらず、誰もが不安を抱いていることと思います。全面遠隔授業になったことで、通常の大学・短大生活を送ることができず、不自由な思いをしながらも、多くの皆さんが熱心に授業に取り組んでくれたことを嬉しく思います。
特に1年生の皆さんは、楽しみにしていた大学・短大生活を送ることができずに、孤独感や将来への不安を感じることもあったと思いますが、一生懸命に頑張ってくれました。
首都圏を中心とした感染状況の拡大や教育上の必要性等を鑑み、また皆さんの想いも受け止めながら、大学・短大として検討してきた秋学期の授業実施の基本方針をお伝えしたいと思います。
ただし、今後の感染状況が非常に厳しくなったり、あるいは改善した場合には、これと異なる場合がありますので、その時はホームページや学生ネットサービスなどでお知らせいたします。
秋学期は、原則として遠隔での授業を継続しますが、遠隔での授業実施が困難な科目を「面接授業」で実施することとします。
特に「講義・演習科目」は原則「遠隔授業」 となりますが、実技指導や学内外での実習が必須である「実技・実習科目」は、対面での授業を再開することとします。その場合は、十分な感染防止措置を講じた上での実施となります。
なお、授業科目ごとの対応など、詳細は8月中(※)にお知らせいたしますので、大学からのお知らせを確認の上、準備をお願いいたします。
※岩槻キャンパス開設科目については、9月上旬の発表となります。
現在の感染状況は予断を許さないものがあります。これから学期末、夏休みに向かいますが、三密の回避、ソーシャル・ディスタンスの確保、十分な換気、マスクの着用、手指消毒等、感染防止のための対策を改めてお願いいたします。
2020年7月22日
目白大学 学長 沢崎 達夫
目白大学短期大学部 学長 油谷 純子