遠隔授業|オンデマンド型
さいたま岩槻キャンパス共通科目
「地域社会で生きる」
担当:櫻井 健太専任講師
<授業の概要>
地域の将来を考えるためには、歴史と現状を知り、生の声を聞き、そこから見えてくる課題と解決のヒントを探る必要があります。この科目では、目白大学のさいたま岩槻キャンパスがあるさいたま市岩槻区についてさまざまな角度から学ぶことを通し、地域社会のあり様について考えること、地域の一員としてのあり方について理解を深めることを目指します。
<遠隔授業について>
この授業は、配信された講義動画を視聴し、課題を提出する形で授業が構成されます。さいたま市岩槻区に関わるさまざまな外部講師をキャンパスに招いてお話を伺い、質疑応答や議論を行ったり、伝統文化である木目込み人形作り体験を行ったり、ウォーキングを通じて直接岩槻区を感じる実践的な内容が計画されていました。遠隔授業でも、できるだけ実践的な内容は残し、何よりキャンパスがある岩槻区に関心を持てる内容にすることを意識しました。
学生が視聴しやすく、また、外部講師の方がより話しやすいように、大学教員と講師の方との会話形式にして講義動画を撮影することもありました。リアルタイムでの議論はできませんでしたが、学生からの質問は講師の方に届けて、講義終盤で回答集として紹介しました。また、提出されたアイデアや質問は、次回以降の授業で全体に共有、フィードバックしてほかの学生の考えにも触れられるよう工夫しました。
最も苦心したのは、木目込み人形作り体験です。実物に触れて欲しかったため、必要な用具を郵送し、作成手順の動画を配信して各自自宅で体験を行いました。動画は、人形師の方に協力いただき、教員が実際に作る様子を撮影し、不明点があった学生には、Zoomで個別に質問を受けて対応しました。作成した人形を写真に撮って提出することで完成報告とし、また、自分で考えたテーマに沿った、人形の写真を課題として提出してもらったところ、個性豊かな作品が揃いました。ウォーキングの授業では、学生が実際に歩けない分、教員が実際に街を歩く様子の動画を撮影してバーチャル体験をしてもらいました。学生たちからは、大学に通える時が来たら実際に行ってみたいという声が寄せられました。
遠隔授業では、その場での議論ができなかった一方で、一人ひとりの意見を深く聞くことができたというメリットを感じています。また、木目込み人形作りは全面遠隔授業をしている学生にとって貴重な直接体験の場になったと思います。
<学生の声>
- 遠隔授業での人形製作は、初めは不安だったが、先生や地域の方の解説動画が丁寧で、楽しんで完成させることができた。
- 動画による説明で不明点はなく、オンラインでも不安なく学ぶことができた。
- 動画で、楽しみながら岩槻区について知ることができ、自分が住んでいる町についても、もっと知ろうと思った。
- 動画を通して岩槻区の方々と交流できたことがうれしかった。
- 分かりやすい動画と、課題のフィードバックで理解を深めることができた。