8月16日(水)~18日(金)に、さいたま岩槻キャンパス共通科目「スポーツ・健康」の野外運動実習で尾瀬国立公園トレッキングを実施しました。学生23名と教員2名が参加し、前回の大高取山以来の登山となります。
1日目:大清水から尾瀬沼へ
初日ということもあり、全員意気揚々出発しました。スタート直後、車も通れる整地された砂利道では、学生たちの表情にも余裕が見えます。しかし、登山口に入ると、一気に急こう配となり、滑りやすい岩場や木道となり苦戦していました。三平峠でやっと一息つき、グループでの登山での注意点を整理して尾瀬沼へ。課題のフィールドビンゴをクリアするために、尾瀬の動植物を観察しながら進みました。山小屋への最後の分岐で道を間違えかける学生もいましたが、グループで冷静に地図を読んで迷わずにたどり着くことができました。
2日目:尾瀬沼から見晴まで
2日目はメインの燧ヶ岳(ひうちがたけ)に登ります。まずは沼尻休憩所まで進み、余計な荷物を置いて身軽にします。水分や食料等最低限のものを装備して、いざ、アタックへ。ルートはナデッ窪から登り、下山は8合目から傾斜が緩やかな長英新道へ迂回するルートです。木立へ入った瞬間から岩だらけの急な登山道に、学生たちは苦戦しました。これまで経験した木道とは違い、岩だらけの本格的な登山道に、互いに声を掛け合いながらなんとか登っていきます。体力があり、時間にも余裕がある学生は山頂までアタックし、無事山頂へ。不安な学生は8合目まで登り、下山ルートに入りました。山頂までは行けずとも、8合目から尾瀬沼をはじめとしたきれいな景色を眺めることができ、達成感を感じることができていたようです。
下山になると、学生たちは一気に和気あいあいとしゃべりながら進んでいきますが、それでも高低差に苦戦します。助け合いながらも、なんとか荷物を預けた沼尻休憩所にたどり着くことができました。ここから最後の力を絞って見晴(みはらし)へ向かいます。途中、雷雨に見舞われ山の天気の洗礼を受けましたが、何とか全員がたどり着くことができました。燧ケ岳に登り、雨に濡れた体に温かいお風呂は体にしみました。
3日目:見晴から鳩待峠へ
最終日は鳩待峠(はとまちとうげ)に向かいます。
池塘(ちとう)が多い尾瀬ヶ原にはたくさんの動植物が見られます。2日目までに鍛えた観察眼で、資料を見ながら、尾瀬の自然を観察していきます。尾瀬ヶ原を抜けると、鳩待峠までの上り坂が続きます。3日間の疲れがたまってきていますが、学生たちは無事に登りきることができました。歩き終えた鳩待峠の休憩所でのご飯やソフトクリームは、疲れた体には格別のおいしさだったようです。峠から駅までの帰りのバスの中では、みんないつの間にかぐっすり眠ってしまっていました。
今回の授業で学生たちは、見えないゴールまで頑張ることや、互いにサポートしながら登ることなど、登山ならではの貴重な経験をすることができました。この経験を忘れず今後も様々なことに挑戦してほしいです。
※この授業は言語聴覚学科の櫻井健太准教授と作業療法学科の渕上真帆助教が担当しています