SDGs副専攻
新宿キャンパス共通科目
SDGs基礎セミナー
担当:西山 里利教授(人間学部子ども学科)
特別講義「子ども支援における子ども食堂の役割」とワークショップによる発表
「SDGs基礎セミナー」西山里利ゼミでは、子ども食堂の現状と課題について、インクルーシブデザインワークショップ手法を用いて5月より検討し、7月17日(水)に課題解決のためのアイディアをゼミ内で発表しました。
本手法は、①情報収集、②問題抽出、③アイディア創出、④プレゼンテーションの4ステップを経て、ユーザーが抱える問題を解決する一手法です。ユーザーの真のニーズに迫るために密な情報収集をすることや考案したアイディアが他者に伝わるように工作やイラスト等で表現してプレゼンテーションする等の特長があります。
まずは、5月27日(月)に子ども食堂(若松地域センター)のボランティアに参加し、「①情報収集」、「②問題抽出」として、利用者や支援者に関する情報収集をしました。次に、全国の子ども食堂に関する情報について、「利用者・支援者」「広報活動」「具体的な活動内容」「ボランティア側の目線・ニーズ」「運営費と助成金」に着目して学内で文献検索・検討をしました。
また、7月3日(水)には、前述の子ども食堂運営者である平川ミア氏(「ごはんと学び for 東京キッズ」代表)による特別講義「子ども支援における子ども食堂の役割」を遠隔で聴講しました。具体的な実践例や課題についてうかがい、さらなる情報収集をしました。
これらの情報をもとに、抽出された問題を整理した後、2チームに分かれて、着目した問題に対する解決するための「③アイディア創出」と「④プレゼンテーション」を行いました。発表では、子どもの学習と食事の時間に着目したアイディアや大学生のボランティアを増やすアイディアの提案がありました。
この他、当ゼミでは、子どもを軸としたSDGsに関する支援の検討として、児童館に来館する子どもに対するESD(Education for Sustainable Development:持続可能な開発のための教育)についても検討中です。