9月9日(月)~11日(水)に、さいたま岩槻キャンパス共通科目「スポーツ・健康」の野外運動実習で尾瀬国立公園トレッキングを実施しました。学生21名と教員1名、SA学生1名が参加しました。昨年の大高取山以来の登山となります
1日目:大清水から尾瀬沼へ
電車とバスを乗り継ぎ、群馬県側の入山口大清水を出発しました。テント泊を選択した学生は大きなリュックを背負って歩きます。スタート直後、車も通れる整地された砂利道では、学生たちの表情にも余裕が見えます。しかし、登山口に入ると、一気に急こう配となり、滑りやすい岩場や木道となり苦戦していました。足の指がつってしまう学生もいましたが、仲間たちに励まされて歩き続けました。三平峠を越えて宿舎の尾瀬沼ヒュッテへ到着しました。山小屋泊の学生は食事とお風呂でリフレッシュ。テント泊の学生は疲れた体でテント設営を頑張り、食事を作りました。
2日目:燧ケ岳登山
2日目は尾瀬にある百名山の1つ燧ヶ岳(ひうちがたけ)に登りました。荷物は宿に置いて水分や食料など必要最低限の装備で出発します。8合目まで登ると尾瀬沼を見下ろす景色が開けます。「疲れた」「もう帰りたい」と言っていた学生も景色が見えるとたくさん写真を撮っていました。全員が無事山頂へ到着し、お昼ご飯を食べました。他の登山客とも交流し、中には食べ物をいただく学生もいました。来た道を下山し、尾瀬沼ヒュッテに戻った時には疲労困憊の学生もいました。ゆっくりと小屋やテントでこの日の疲れを癒しました。
3日目:尾瀬沼から鳩待峠へ
最終日は鳩待峠(はとまちとうげ)に向かいます。尾瀬沼を回り、尾瀬ヶ原へ入ります。池塘(ちとう)が多い尾瀬ヶ原にはたくさんの動植物が見られます。植物などを探す課題のフィールドビンゴに取り組みながら尾瀬の自然を観察していきます。尾瀬ヶ原を抜けると、鳩待峠までの上り坂が続きます。3日間の疲れがたまってきていますが、学生たちは無事に登りきることができました。歩き終えた鳩待峠の休憩所でのご飯やソフトクリームは、疲れた体には格別のおいしさだったようです。峠から駅までの帰りのバスの中では、みんないつの間にかぐっすり眠ってしまいました。
今回の授業で学生たちは、見えないゴールまで頑張ることや、互いにサポートしながら登ることなど、登山ならではの貴重な経験をすることができました。この経験を忘れず今後もさまざまなことに挑戦してほしいです。 また尾瀬は自然保護の原点と言われ植生回復、ゴミ持ち帰り運動、マイカー規制などの取り組みが行われています。学生たちもゴミの持ち帰りを実践し、公衆トイレを利用する際は環境整備費の協力を行いました。さまざまな取り組みにより、自然が守られていることを知る機会となりました。
※この授業は言語聴覚学科の櫻井健太准教授と作業療法学科の渕上真帆助教が担当しています
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大きな荷物のテント泊学生たち -
これから燧ケ岳へ出発! -
尾瀬の雄大な自然