DX副専攻
新宿キャンパス共通科目
DX特別セミナー
担当：中村 裕一郎教授（経営学部経営学科）
平山 秀昭教授（メディア学部メディア学科）
DXコンサルタント会社を訪問し、DXの現場を体験しました
「DX特別セミナー」（中村ゼミと平山ゼミ）では、企業の現場でどのようにDXが実践されているのかを知るため、8月27日（火）と29日（木）の両日、合同でDXコンサルタント会社を訪問しました。
企業訪問の概要
(1) タイセイロボティクス株式会社
8月27日に訪問したタイセイロボティクスは、大星電機株式会社を中核企業とする大星グループの企業として、2023年6月に設立されました。オフィスは埼玉県狭山市にあります。
グループ全体では、電気制御・電子回路・特殊ワイヤーハーネス（宇宙事業向）・ロボット制御・ソフトウェア開発で生産設備の効率化などの事業を行っていますが、タイセイロボティクスは、AI・デジタルツインを駆使した"製造DX"についてのコンサルティングを行っています。
同社の主要業務としては、生産プロセス最適化（シミュレーション）、経営・生産コンサルティング、生成AI活用コンサルティング、ロボットシステム（シミュレーション）等を行っていますが、今回の訪問では、主に生産プロセス最適化とロボットシステムのシミュレーションのお話を伺いました。
また、責任者の方ご自身がご自分の仕事にAIをどのように活用されているかについてのお話も伺いました。
参加した学生の感想等
- 業務用のウェブソフトの開発や、シミュレーションソフトが運用されている様子を間近で見ることができ、それらが如何にして現場で働く人たちの役に立っているかを勉強させていただいた良い機会でした。
- 工場のシミュレーションがソフトを使って簡単にできることを知って、それを基に生産プロセスを最適化できるように考えられるということに驚きました。それを行うことにより、従来の工場内で起こっていた問題や、見えていない問題などを浮き彫りにして解決できるのだなと感じました。
- AIをより身近に感じることができました。
(2) Ridgelinez株式会社
8月29日に訪問したRidgelinez株式会社は、大手IT企業、富士通がDX戦略の一つの柱として2020年4月に立ち上げたDXコンサルティング企業で、千代田区丸の内にオフィスがあります。
同社は幅広い領域のコンサルティング・サービスを提供しています。同社の組織は、業界毎の6つのグループ、技術領域毎の2つのグループ、マーケティング、経営管理等のコンサルティング・テーマ毎の6つのグループよって構成されています。顧客のプロジェクト毎にニーズに応じて、それぞれのグループが有機的につながって、最適なメンバーがアサインされ、対応するシステムをとっています。
今回の訪問では、DX・コンサルティング業務とはどのようなものか、同社の組織の特徴、DXの事例などについてお話しを伺うとともに、生成AI活用アイデアを発想するワークショップ、オフィスツアーなどを実施していただきまました。
参加した学生の感想等
- コンサルティング業界という仕事について興味を持つことができました。
- 実際にAIを使ったコンサルタントの事例を聞いて、人間と人間の補助役でのAIの使い方や、人間が行ったら膨大な時間がかかることをAIが行って時短をしたり、人間にしかできないこととAIが代わりにできること、AIからの目線も必要ということが分かりました。
- アルミの地金を製造する企業のDXの例では、発表スライドに収まりきらない程の調査や施策があるとのことで、これを自社だけで行うのは困難でありコンサルティングが有用である一つの理由なのだと考えました。
- オフィスツアーやグループワークを通じて、さまざまな働き方ができる環境が整えられており、こうした職場で働けたら楽しいのではないかと感じました。
