目白大学では、教育を「人に教える専門能力」と捉え、教員一人ひとりの経験や実践知を共有し、再現できる技術として高めるため、「大学全教員研修」を開催しました。
9月7日(月)・8日(火)のA日程には約100名、9月10日(木)・11日(金)のB日程には約80名の教員が参加しました。
大学全教員を対象に、講演と演習を組み合わせて複数日程で実施する研修は、本学として初の試みとなりました。
1日目:「今の学生」を理解し、授業・学生指導を考える
講演「若者30年変化と今日の大学生」では、博報堂生活総合研究所 上席研究員の高橋真氏が、1994年と2024年の調査を基に、若者の価値観や人間関係の変化、現在の大学生の実態を解説しました。
続く「高校生の現実と向き合う」では、佼成学園女子中学高等学校 教頭・進路指導部長の西村準吉氏が、大学入試の複線化や探究学習の広がりなど、高校教育と進路選択の変化を紹介しました。
演習「授業・学生指導の進め方 ~目白大学版 Teaching Tips をつくる~」では、東京大学大学総合教育研究センター TL部門長・教授の佐藤浩章氏の進行の下、学部・学科を越えたグループで授業運営や学生対応の悩みを共有しました。
参加者は互いの工夫や経験を持ち寄って解決策を検討し、個々の実践知を大学全体の授業改善につなげました。演習で出されたアイデアは「目白大学版 Teaching Tips」として整理し、今後活用していく予定です。
2日目:生成AIとこれからの大学教育を考える
冒頭に教員・学生アンケート等から本学教員と学生、双方のAI利用実態を共有した後、日本放送協会メディア総局特別主幹で本学メディア学部非常勤講師の伊藤浩講師が、18歳人口の減少と生成AIの普及を踏まえ、これからの大学教育と人材育成について講演しました。
続いて、本学情報教育センター長・学務部長(教務担当)の西尾典洋准教授が、他大学の対応状況や倫理、制度、先進事例を紹介し、学生の思考力への影響や授業・課題ごとのAI利用範囲について解説しました。
「AIを活用した授業づくりワークショップ」では、中国語学科長の氷野善寛教授の指導の下、参加者が実際にAIを操作しながら教材等を制作しました。
「AIガイドライン作成ワークショップ」では、西尾准教授の進行で、授業や学習課題における適切なAI利用を検討し、今後の本学ガイドライン策定に向けた意見と課題を共有しました。
研修の成果
今回の研修は、学生を取り巻く環境の変化を理解し、学部・学科を越えて授業改善やAI活用を考える機会となりました。本学では、教員一人ひとりの「経験」を大学全体で共有・活用できる「技術」へと高め、教育の質向上につなげてまいります。
スケジュール
1日目
講演1:「若者30年変化と今日の大学生」
[講師] 博報堂生活総合研究所 上席研究員 高橋 真 氏
講演2:「高校生の現実と向き合う」
[講師] 佼成学園女子中学高等学校 教頭・進路指導部長 西村 準吉 氏
演習1:「授業・学生指導の進め方 ~目白大学版 Teaching Tips をつくる~」
[講師] 東京大学大学総合教育研究センター TL部門長・教授 佐藤 浩章 氏
2日目
報告:AIに関する本学の現状(アンケート結果等の報告)
野澤 桂子 副学長 / 峯村 恒平 准教授(高等教育研究所主任研究員)
講演3:「大学を取り巻く社会の変化とAI人材育成」
[講師] 日本放送協会メディア総局特別主幹・メディア学部非常勤講師 伊藤 浩 氏
講演4:「AIを取り巻く他大学の状況と倫理、制度、先進事例」
[講師] 情報教育センター長・学務部長(教務担当) 西尾 典洋 准教授
演習2:「AIを活用した授業づくりワークショップ」
[講師] 中国語学科長 氷野 善寛 教授
演習3:「AIガイドライン作成ワークショップ」
[講師] 情報教育センター長・学務部長(教務担当) 西尾 典洋 准教授



