10月28日(土)、新宿区の高齢者福祉施設「神楽坂」で、目白大学・目白大学短期大学部の学生たちがミニチュアサイズの学園祭を出張開催しました。名づけて「目白大学 出張!文化祭」。本イベントは、10月14日(土)~11月3日(金・祝)の3週間にわたり、神楽坂界隈において開催された「神楽坂まち飛びフェスタ2017」への出展企画として実施されたものです。
目白大学・目白大学短期大学部は高齢者福祉施設「神楽坂」を運営する社会福祉法人三篠会と、昨年7月に包括連携協定を締結し、すでにそれ以前からも各学科・ゼミなどでさまざまなミニイベントやワークショップを行ってきましたが、今回の企画はまさにその集大成として、学部・学科の枠を超えて開催され、学生・教職員・施設利用者・一般の来場者、併せて100名以上の参加者があり、同施設におけるこれまでにない規模の地域連携イベントとなりました。
プログラムは、歌や演奏のパフォーマンス、研究発表などからなる「ステージ」と、パネル展示やワークショップ、ゲームなどからなる「ブース」より構成され、飾り付けや音響・照明にも手を抜かず、コンパクトで手作り感のある文化祭を演出しました。
ステージを盛り上げたのは、音楽研究会によるギター弾き語りライブや、人間学部子ども学科による元気いっぱいの歌とダンスの創作パフォーマンス、そして手話サークルのオレンジによる楽しい手話歌など、来場者から盛大な拍手を受けました。また、社会学部地域社会学科の飛田ゼミと人間学部児童教育学科の石田ゼミは、それぞれ研究発表を通して、エコライフやエコ活動への取り組みを呼びかけました。
ブースでは、短期大学部生活科学科の田中ゼミによるビーズを使ったストラップ作りのワークショップが人気を集め、地域社会学科の鈴木ゼミによる柿の種を使ったオリジナルゲームや、人間学部人間福祉学科の矢島ゼミによるスイッチを使ったパソコンゲームでは、子どもだけでなく大人も熱中し挑戦していました。さらに地域社会学科の飛田ゼミによるエシカルコーナーでは、エシカル消費とはなにかがさまざまなツールを使って分かりやすく紹介され、また子ども学科による自然と保育をテーマとしたパネル展示や、アートの世界を彷彿させるような舞台用作品の展示が来場者の関心を惹いていました。
学園祭に来てもらうだけでなく、学園祭が出向いていくという発想で、大学と地域が連携し、神楽坂の施設を拠点に、施設利用者や地域の人々と交流し、併せてまちの活性化に一役買いたいという、もともと1回限りの企画として立ち上げたプロジェクトでしたが、来年もやりたい、また参加したいという声が、早くもあちこちから聞こえていました。