本学は、「開かれた大学」として、地域や企業等の課題解決に貢献すべく本学の産学官連携ポリシーを定め、地域連携・研究推進センターを中心にさまざまな活動を行っています。
今回は、その地域連携事業活動の1つである「脳の活性化活動 de 目白大学」を3月2日(木)に実施しました。
この活動は、目白大学では第1回になります。目的は、地域住民を対象に多重課題を体験する機会を作り、頭を使いながら楽しく運動することです。そして、学生にとって自発的な意思に基づき社会貢献する機会となり、参加者の安全・安心、楽しみながら参加にむけてボランティアをすることで、将来医療職に携わる学生の学習意欲につなげることです。
今回は、9名の地域住民の方々に参加していただけました。学生ボランティアは8名参加し、看護学科教員4名の参加でした。
参加者、学生、教員も皆初めのうちは緊張していましたが、開始するとすぐに和気あいあいになり、楽しく取り組めました。初めに健康チェックとして看護技術を学修した学生が血圧測定を行いました。学生にとっては学内、病院とは異なった場面での測定でしたが、普段の様子を伺うなど、声をかけながら丁寧に測定しました。
参加者の方は、説明に対してメモを取りながら熱心に耳を傾けておられ、健康への意識の高さが伺えました。そして、音楽に合わせて準備体操をしたのちに、コグニサイズ(*)として2種類の多重課題の運動を行いました。
まずは円になって、足踏みと手を振る動作をし続けながらしりとりなどに取り組みます。しりとりだけならすいすいと言葉が出そうですが、足踏みをするとなかなか単語が出てきません。同じ単語は使ってはいけないとわかっていても、同じ単語を口にだしてしまい、多重課題であるコグニサイズの難しさと、失敗をしながらもみんなで笑って、楽しく取り組めました。
2つ目のコグニサイズは、4色のトレーニングラダーを用いて、課題に応じて歩いていきます。赤色では足を枠外に出し、緑色のときに拍手するといったことを、学生がまずはお手本としておこない、次に参加者が取り組みます。個々のペースに対応できるよう参加者と学生がペアでおこない、できると自然と拍手がわきました。
アンケートでは、参加者からは「学生さんと一緒にできて楽しかった」といった、楽しめたという意見が多くありました。そして、学生にとっては学びの多い1日で、教員にとってもリフレッシュできる1日でした。
ご参加くださいました参加者の皆さま、ありがとうございました。
※この活動は看護学科の藤木眞由美准教授、栗原淳子助教、佐々木綾花専任講師、藤田佳代子専任講師が担当しました。
*コグニサイズとは国立長寿医療研究センターが開発した運動と認知課題(計算、しりとりなど)を組み合わせた、認知症予防を目的とした取り組みの総称を表した造語です。
(国立研究開発法人 国立長寿医療研究センターWebサイトより引用)
-
熱心に聞く参加者の皆さん -
コグニサイズを実践 -
4色のトレーニングラダーを使ったコグニサイズ