7月27日(土)第23回人間学部子ども学科公開講座「現代の子どもの生活習慣を考える」を実施しました。
第1部の講演では、本学科の髙橋弥生教授が現代の子どもの生活の援助を軸として、自身の研究や教授活動を通した保育の現状と課題について講演しました。昔と現代の子どもの生活習慣の変化、しつけについて、真の習慣など、現代の悩める保護者、保育者に示唆を与える内容でした。
第2部では、話題提供として3名が登壇しました。
1人目は、本学卒業生の庄司有里氏(公立保育士)で、乳幼児の食事において、楽しく食べること、個々にあった援助、いろいろな食材・味を知ることを大切にしており、食事を2グループ制にする工夫等について、お話しいただきました。
2人目は、本学大学院修了生の小林怜美氏(公立保育士)で、配慮の必要な子どもの着脱衣において、わかりやすい方法で行うこと、具体的に短く伝えること、実際に一緒に行うこと、子どもがしていることを言葉で伝えること、根気よく教えることの重要性等について話題提供していただきました。
最後に、本学科の渡辺陽介助教が登壇し、子どもにとって連続した生活の場になるように保護者、保育者、地域で同じような援助や子どもの理解が必要になること、子どもの頑張りや育ちの段階について共有し、大人が子どもの育ちやすい環境を作っていくこと、保育者は子どもの育ちに見通しを持ってスモールステップを共有し、共に見守っていくことの重要性等について話題提供がありました。
その後に行われたパネルディスカッションでは、保育の魅力や展望について、活発な意見交換が行われました。
会場との質疑応答では、基本的生活習慣の子ども同士が与える影響等の質問もあり、子ども同士は関わりの中で、互いの成長を見て、刺激を受けることがよくあり、声かけを工夫していくことの重要性が語られました。
当日は現場の保育士や地域の方々、卒業生など227名の方に足を運んでいただきました。たくさんのご来場、誠にありがとうございました。
目白大学は、今後も研究活動を社会に向けて広く発信し、共有していくことを大切にしていきたいと考えています。
来年以降の子ども学科公開講座もどうぞ楽しみにお待ちください。
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今野副学長による開会の挨拶 -
髙橋弥生教授の講演 -
話題提供(庄司有里氏) -
話題提供(小林怜美氏) -
話題提供(渡辺陽介助教) -
学科長による総括