人間学部子ども学科の山中智省専任講師が分担執筆した『ソーシャルメディア・スタディーズ』が刊行されました。
本書は、学生の皆さんも日常的に使用し、今やすっかり身近な存在となっているソーシャルメディアとは何かを考え、その普及に伴い、コミュニケーションや社会のしくみがどのように変わってきたのかを、幅広く学ぶことができる入門書です。
愛知淑徳大学の松井広志准教授と、近畿大学の岡本健准教授の共編である本書では、ソーシャルメディアのプラットフォームに加えて、ソーシャルメディアを舞台に育まれている文化、さらには政治・経済との関係性を多彩な執筆者が論じており、ゲーム・音楽・アートから政治・経済・宗教まで、さまざまなトピックを扱っています。1990 年代以降のアーキテクチャ、文化、実践を読み解きつつ、その課題と展望を示す本書からは、新たな形の社会が見えてくることでしょう。
なお、山中専任講師は「第1部 ソーシャルメディアのプラットフォーム」に収録されている第3章「小説投稿サイトがひらいた読書・創作・コミュニケーション」を担当しています。
佐島勤『魔法科高校の劣等生』、理不尽な孫の手『無職転生〜異世界行ったら本気だす〜』、伏瀬『転生したらスライムだった件』、住野よる『君の膵臓をたべたい』など、数多くの話題作と小説家をコンスタントに輩出している小説投稿サイトにおいて、今、何が起きているのかに興味がある方は、ぜひお手に取ってご覧ください。
- 『ソーシャルメディア・スタディーズ』
- 編 著 者 :松井広志・岡本健
- 発 行:北樹出版
- 発行年月:2021年5月