12月13日(月)に、人間学部子ども学科の教育実習体験発表会を対面で実施しました。
参加者は、教育実習を終えた4年生と、これから教育実習に向かう3年生です。
今年度の4年生は、昨年に引き続きコロナ禍における実習であったため、実習事前指導が遠隔授業での実施であったり、実習前に自粛期間も設けられたりと、一人で頑張らなければいけない状況が多々ありました。そのような状況下で、実習前には不安な気持ちを吐露する学生がいたのも事実です。
しかし、教育実習体験発表会では後輩たちを前にして、4週間の実習を通して学んだことについて具体的なエピソードとともに話をしてくれる頼もしい姿が見られました。特に大きな成長を感じたのは、自分の失敗について冷静に省察して、後輩が実習に生かせるように話をする姿です。実習前は、むやみに失敗を恐れていた学生たちが、自分の失敗と真正面から向き合い、次に生かそうとする姿には感動を覚えました。その他にも、実習中にうまくいかない原因が自分のマイナス思考にあることに気づき、プラス思考に変えたことによりうまくいくようになったという話をしてくれる学生もいました。学生は試行錯誤をしながら、自らの力で成長することができていました。
また、先輩の発表を聞いた3年生からは、責任実習の準備をいつから始めたのか、絵本はどのような視点で選んで準備したのか、子どもが喜んでくれた手遊びは何か、実習先の教員にはどのように質問をすると良いかなど、具体的な質問が多く投げかけられました。少人数クラスに分かれて行われる実習体験発表会が、3年生にとっては先輩学生の体験をリアルに感じる機会となり、自分ごととして実習に真摯(しんし)に向き合う姿勢につながったのだと思います。5月・6月の教育実習に向けて、いい滑り出しとなりました。
今年度の教育実習体験発表会も、4年生の成長を感じるとともに、教育実習を控えた3年生にも非常に有意義な時間となりました。
- 4年生:「実習体験を3年生に伝えることを通じて、自分の経験から学んだことを整理、考察する。」
- 3年生:「実習体験を4年生から聞くことにより、実習への覚悟と励ましを得て、実習への心構えをする。」
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責任実習の話をする4年生 -
実習で使用した絵本について説明 -
4年生の話を書き留める3年生