人間学部子ども学科2年生が「乳児保育演習」(担当:西山里利教授)で、子どもと保育者の衣服をデザイン・発表しました。
10/19(木)の第4回授業内容は「乳児保育における発育・発達を踏まえた生活と遊びの実際、乳児保育における配慮の実際 (3) 着脱、衣類の選択」で、肌着やベビー服の種類、安全性や快適性について講義を受けたあと、2歳児と保育者の衣服のデザインをグループで検討し、発表しました。
衣服はデザインによっては事故発生の恐れがあります。たとえば、紐やリボン、フード付き、広い袖口等です。引っ張られる、引っかかる、覆われる等の状況は、バランスを崩して転倒する、首が絞められる、見えない等、子どもの発育や発達段階特有の危険が潜んでいます。一方、保育者は発達段階や行動傾向を考慮して関わっており、事故防止、安全管理の視点は保育者自身の服装にも反映されています。
これら衣服の安全性と動きやすさを学生自らが思考し、イメージをデザイン化することで、子どもの事故防止、安全管理を考える課題として取り組みました。
発表として言語化して他者に伝えると共に、クラス全体で学びを共有することにより、安全性、動きやすさに加え、微細運動の発達や基本的生活習慣の自立に向けた援助のあり方についても検討することができました。
次年度夏には「保育所実習Ⅰ」を控えており、本科目では、抱っこやおむつ交換、着脱の介助等、乳児の基本的な生活援助について、実技やグループワークを通して、学びを深めて備えています。
(科目担当者:西山里利)
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グループワークの様子 -
デザインした2歳児の服の発表